「今月から毎月、手取りの1/4を貯金しなさい」と言われたら、どう思いますか?
以前の私は、「いやいや、無理無理!給料日前にあまったら貯金するから!」と言っていました。
では、本当に毎月あまった金額を貯金できていたのでしょうか?
残念ながら、答えはNoです・・・。
今回は、そんな一見すると無理そうに見える「本多式四分の一天引き貯金法」を提唱した、本多静六が書いた『私の財産告白』について取り上げました。
「貯金しようと思ってはいるけどなかなか貯金できない」「タイトルは見かけたことがあるけどホントに読む価値ある?」と思っている方に、きっと参考になると思います。
本多静六(ほんだせいろく)とは?
本多静六は、慶應2年(明治の2年末、幕末)に生まれた学者であり、造園家、資産家としても知られています。
もともとは農家の出身であり、東京農林学校(現在の東京大学農学部)を卒業した後は、ドイツに留学してドクトル(現在のPh.D、博士)の学位を取得しました。
帰国した後は、東京農林学校で学生を指導しながら、日本の公園の設計改良などに関わりました。
本多静六が残した偉業の中で、現在でも投資界隈で知られているのは、著書「私の財産告白」です!
収入の4分の1を貯蓄せよってやつだね。
実際に手に取って読んでみたところ、「本多式四分の一天引き貯金法」だけではなく、より壮大なテーマで構成されており、人生のいろいろな場面で活用できる考え方が書いてある、名著でした。
自分の成功談だけでなく、失敗談とそれから学んだ内容についても、余すところなく記載されているため、一章一章をじっくり読む価値があります。
あまりにも学びが多かったため、全ての項目をご紹介するのは難しいのですが、今回はその中でも私の心を打った3点に絞って記事にしました。
「本多式四分の一天引き貯金法」
なんといっても、この本を読むきっかけになった、あまりにも有名な手法ですよね。
あらゆる通常収入は、それが入ったとき、天引き四分の一を貯金してしまう。さらに臨時収入は全部貯金して、通常収入増加の基に繰り込む」法である。
「私の財産告白」(本多静六)
これをもう少し現代風に言い換えると、
毎月の給与・・・手取り金額の4分の1は、振り込まれた時点で貯金
ボーナスなどの臨時収入・・・全部貯金
貯金によって入ってくる利子・・・通常収入とみなして、4分の1を貯金
ということになります。
「とりあえずもらった給与で1ヶ月過ごしてみて、あまった金額を貯金しよう」ではダメということですね。
また、現代に置き換えた場合は、「貯金」の定義をもう少し広くして、投資を含めた「貯蓄」と解釈してもいいと考えています。
この手法によって本多静六は、40代で現在の金額に換算して約100億円の資産を作ったとのこと。
私たちが同じように100億円の資産に到達できるかは分かりませんが、上記のとてもシンプルなルールで資産形成したのはすごいですよね。
また利子(配当金も含むと解釈して)を全額再投資ではなく、通常収入と同じ4分の1を貯蓄というのが興味深いところです。
投資界隈では、当然のように「配当金は全額再投資!」と言われているのでとても新鮮でした。
大切な雪達磨の芯
出ました、このブログのタイトルにもなっている「雪達磨」の芯!
とにかく、金というものは雪達磨のようなもので、初めはホンの小さな玉でも、その中心になる玉ができると、後は面白いように大きくなってくる。
私の財産告白(本多静六)
このブログでは、より読みやすいように「雪だるま」としていますが、中心となるものは同じです。
初めは小さな小さな種銭(たねせん)であっても、それを時間をかけてコロコロ転がしていくことで、周囲に付着する雪がだんだん増えるように、だんだんと資産が大きくなっていきます。
リブラもまだまだ資産形成の段階であるため、まだ自分の雪だるまが本当に大きくなったところは見ていないというのが正直なところですが。
そして、どうやって雪だるまの芯を作るのかという点は、上記でお伝えした「本多式四分の一天引き貯金法」を使うことになるのですね。
この方法で、大学のお給料よりも、貯金の利子や株式配当の方がずっと多くなったんだって。今でいうところのFIREだよね。
職業の道楽化
本多静六は、人生の最大幸福は「職業の道楽化」にあると言っています。
すべての人が、おのおのその職業、その仕事に、全身全霊を打ち込んでかかり、日々のつとめが面白くてたまらぬというところまでくれば、それが立派な職業の道楽化である。
私の財産告白(本多静六)
自分の職業に面白さを見出し、そこに熱意と能力を注ぎ込むことができれば、それによって金銭、地位、生活の面でも報われるということですね。
リブラの場合は、職業の道楽化はできているでしょうか?
に現在の職種は、私の適性に合っている(小さなことでも一つずつ着実にこなす)と感じますし、仕事を通じて英語で海外とのコミュニケーションも取れるため、自分の知見を広げることができます。
金銭的にも悪くはないため、かなり職業の道楽化は進んでいると言えるかもしれません。
ですが一方で、フルタイム勤務の拘束時間はやはり長いと感じますし、運動や読書など、自分に投資する時間ももっと持ちたいと感じています。
どちらかというと、今はブログを書いている時間が一番、道楽化できているかもしれません。
現時点でこのブログは収益を産んでいないので、職業とは言えないんだけどね!
まとめ
以上、本多静六の「私の財産告白」の中から、特に心に残った3点をお伝えしました。
この本には、資産形成や貯蓄の方法だけではなく、仕事や他者への関わり方など、人生で役にたつ話題がたくさん散りばめられていました。
もしかしたら、10代や社会人として働き始めたばかりの方には、まだ心に刺さる部分が少ないかもしれませんが、自分の人生経験が増えていくことで「私も同じようなことがあった!」や「こんなことを思ったのは自分だけではないのか!」と共感できる点が増えていきますよ。
とても学びが多かったので、ぜひ一度お手に取って、また間を空けて繰り返し読んでみることをお勧めします。
読むたびに、新たな発見や共感があると思いますよ!
Thank you!
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