【レビュー】億までの人 億からの人(田中渓 著)

レビュー
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億り人、憧れませんか?

リブラはめちゃくちゃ憧れます。

やはり資産運用に取り組んでいるならば、誰もが一度は億り人を意識したことがあるのではないでしょうか。

投資界隈では、資産額が1億円に達している人を、映画の「おくりびと」とかけて「億り人」と称します。

ですが、私が今回ご紹介する本「億までの人 億からの人 ゴールドマン・サックス勤続17年の投資家が明かす「兆人」のマインド」で書かれている「億からの人」はちょっと違います。

なんと本書では、『この本における「億を超える人」とは、おおむね「年収1億円」以上の人、または資産から負債を差し引いた「純資産5億円」以上の人を想定しています。』と書かれています。

リブラ
リブラ

ね、年収1億円!?

私のようなノーマルサラリーマンにとって「年収1億円」は現実的ではない数字ですが、だからといって自分に関係がない本なのかといえば、そんなことはありません。

これは「富裕層マインドを学ぶ本」だからです。

秒速で富裕層になることは難しいですが、富裕層の思考を理解し、その行動をマネするのであれば、今すぐに取り組むことができます。

この本にどんな「富裕層マインド」が書かれているのかレビューしました!

本書について

著者の田中渓さんは、ゴールドマン・サックスに17年間勤務し、株式・債券・不動産などの幅広い案件を手がけてきた金融プロフェッショナルです。

なんと53回の面接を経てゴールドマン・サックスに内定したそうです。

リブラ
リブラ

面接中、心は折れなかったのだろうか?

本書は、前職の経験を通して「億円」レベルや「兆円」レベルの資産家や、石油王の王族など、世界中のあらゆる富裕層とビジネスや交流を通して得た「富裕層マインド」について書かれています。

タイトル:億までの人 億からの人 ゴールドマン・サックス勤続17年の投資家が明かす「兆人」のマインド

著者:田中渓

出版社:徳間書店

発売日:2024年11月27日

実は私は、本書を実際に読むまでは「なんかチャラチャラした人が書いたチャラい本なのかな?」と、ひどい偏見を持っていたことを、告白いたします(すみません)。

ですが、実際に中身を読み進めていくと、非常に実直なことが書いてあります。

投資だけではなく、富裕層の時間の使い方や生活習慣まで書かれており、単なる投資本ではなく、実効性があり、今日からすぐに実行できる内容の一冊でした。

富裕層になる第一歩は「意思決定」を他人に委ねないこと

意思決定、大事ですよね。

これは、経営者やマネージャーが会社や部署の意思決定を自分で行うという話には限りません。

自分が今日という日をどう過ごすのか、これからどんな人間になっていくのか、それを決めるのは自分です。

また、良い意思決定をするためには、事前の情報収集と、その情報に対する分析が必要になります。

もちろん誰かにアドバイスをもらったり、同じようなケースの体験談を調べたりすることは構いませんが、最終的にそれらを使って判断するのは、自分の頭です。

本書では、富裕層は大事な意思決定を必ず自分で行うと書かれています。

富裕層は、意思決定を他人に委ねることはまずありません。

自分で意思決定するということは、自分の決定に責任を持つことです。

その結果が必ずしも希望した通りにならなかったとしても、自分で意思決定したプロセスは残ります。

それらの経験から、富裕層マインドは形成されていくのだと思います。

リブラ
リブラ

自分の頭で考えるのが大事。

「40代でリタイア」のFireはリスクが高い

FIREを目指している身としてはドキッとしますが、これは本当にその通りですよね。

60歳でリタイアするのと、40歳でリタイアするのを比較した場合、40歳でリタイアした場合は20年分多くの生活費が必要になるからです。

本書では、30代で蓄積したスキルや人脈など使って、ようやく40代でそれらを使ってアウトプットできるようになるため、ここでキャリアを断絶させるのは、大きな機会損失のリスクをとることになると言っています。

これまで積み重ねてきたものを、全く活用できない環境に行くのはもったいないし、大きなリスクにもなり得るということですね。

ではどうすればいいかというと、以下のように書かれていました。

それでもFIREに近いことを達成したいのであれば、きちんと社会とつながるという意味も含め、少しでいいので収入源となるものを持って完全にリタイアをしない、というのがいいと思います。

好きなことで、時間をコントロールできる仕事を考えるようにするといいのではないでしょうか。

これはまさに、リブラが目指しているセミリタイアの状態です!

セミリタイア後の仕事は、生活費を得ることが目的ではなく、社会生活と社会貢献のために行うもの。

いつ、どこで、誰と、何を、どれだけ働くのか。

これらを全部、自分で意思決定できる状態にあるのが、私の理想の働き方です。

ここでまた、前項で出てきた『「意思決定」を他人に委ねない』がハイライトされますね。

リブラ
リブラ

これが「富裕層マインド」!

まとめ

今回の記事では書ききれませんでしたが、本書にはこれら以外にも「富裕層マインド」の例がたくさん挙げられていました。

そこには、富裕層だけが知っている秘密のノウハウが書かれているのでしょうか?

実は、『「長期投資」と「分散投資」は資産運用の鉄則と心得る』や『「習慣化」は最強の武器と考える』など、多くの先人たちによって有効性が証明されている、王道が書かれていました。

そのため本書は、投資本としても読めますし、ビジネス書としても読めますし、田中渓さんの自伝としても読める本だと感じました。

普段接することのない、富裕層のマインドセット、一緒に覗いてみませんか?

リブラ
リブラ

田中さんは毎朝3:45起床だって。

Thank you for reading!

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